From YOUth #04|CUP AND CONE 依田亮

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お客さんに合わせたお店に興味がない

Q11.1日のスケジュールは?

朝、起きて歯磨きをして自転車にまたがり、よっぽど余裕があるときは近くの公園でサンドウィッチとコーヒーを食べて、12時にお店を開く。平日は基本的にゆったりだから、通販の発送作業とかデスクワークをこなしているうちに20時になってお店を閉める(笑)。

休みの日は、週に1回しかないからその時々ですけど、この前はどうしても行きたいハードコアのライブがあったから臨時休業して遊びに行きました。

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Q12.アパレルの業界経験がない中で苦労したことは?

それがね、ないんですよ(笑)。わりと最初からお客さんが来てくれて、金銭的に苦労して大家さんから追い出されそう!みたいなことは今のところない。実店舗をオープンする前から、ウェブストアは営業していたので、みなさんうまくSNSで知ってくれたのかもしれない。

ただ、最初は作りたいものがあるのに、作り方がわからない!ってことは多くて。今は業者の人を紹介してもらったりして、少しづつ色々なものが作れるようになってきましたけど、当初はそれがジレンマでした。

Q13.お店を始めるにあたり、影響を受けたお店は?

池ノ上にある「MIN-NANO」は、自分がお店を始める前からすごくファンです。かなり影響を受けていると思います。いわゆる新宿渋谷なんかの繁華街じゃなくて、ちょっと外れた住宅街にポツンと密度の濃いお店を開く。そのスタンスがクールに思えて、僕が雑司が谷を選んだのもそれが大きいかもしれない。

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Q14.同世代で繋がりのお店はありますか?

僕、友達が少なくて、あんまりないんですよね(笑)。ただ、そこはあまり必要ないと思っていて、僕が目指すべきお店のスタンスは隣の八百屋さんだったり、町の中華屋さんだったり、そっちかな。あくまで生活の一部として、自然体で毎日お店に立って、お客さんとコミュニケーションを取るっていう。

Q15.会社員のときより、今のスタイルが気に入っている?

気に入っています。毎日12時から20時までお店に立ち続けているわけで、人によってはその生活をすごく不自由に思うかもしれない。ただ、僕は自分で自分の生活をコントロールできている実感があるし、すごく自由だと思っています。

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Q16.理想のお店は?

店主が好きなようにやっている店が理想です。僕、お客さんに合わせるお店にあんまり興味がなくて。さっき話した「MIN-NANO」も、店主のゴローさんが欲しいものを置いているお店だと思うから、好きなんですよ。

Q17.今後の目標は?

やっぱり、僕もお客さんの欲しいものにあわせてもの作りをする気はあまり起きないんです。だから、自分の作りたいものを作り続けて、それが結果的にお客さんに愛されて、1日でも長くお店を続けるのが目標です。

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依田亮 / Ryo Yoda
1985年、東京都豊島区生まれ。大学卒業後、文具メーカーに入社。1年で退職後、ブランド「CUP AND CONE」を立ち上げ、2013年に東京・雑司が谷に店舗をオープン。ハードコアパンクと自転車を愛する。
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