From YOUth #05|Style Select Shop まほろ 清野陽平

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器の集合体ではなく、お店自体を1つの器に

Q8.作家さんとは、現地でどのようにして繋がる?

本当に人によりけりですね。たとえば、永草さんは僕と同い年なんですけど、もともと展示会で見かけて「同世代ですごい作品を作る人がいるな」と気になっていたんです。でも、当時はネットにもなんの情報も出ていなくて、これはもう直接多治見に行くしかないぞ、と。

特になにかのアテがあったわけでもないんですが、いよいよ明日から多治見に行く!というタイミングで、ある友人から引っ越しでいらなくなった空気清浄機があるから取りに来てと連絡があって(笑)。行ってみたら、その友達がなんと多治見出身で、現地のギャラリーやお店をたくさん紹介してくれたんですよね。それで、多治見のギャラリーの方に永草さんをご紹介いただき、それから今でも取り扱いをさせてもらっています。本当に運が良かったと思いますね。

Q9.好きなお店は?

表参道の「桃林堂」。和菓子屋さんなんですけど、2階がギャラリーになっているんですよ。お菓子に合う器が沢山展示されていて面白くて、表参道に行ったときは、上のギャラリーを見てから、下で季節の和菓子を買って帰るっていうのがいつもの流れですね。

あとは下北沢の「みうら」。割烹なんですけど、料理を乗せる器がいつも「こんなの実際に使っちゃうんだ!」ってぐらい独特で(笑)。絶対収納に困るでしょ!っていう台のついたお皿にポテトサラダを乗せていたりとか、行くたびに料理と器の両方から刺激を受けられる珍しいお店ですね。

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Q10.同じ器を扱う場所で気になる存在は?

多治見に行った際にすごくお世話にもなっている、多治見の「スペース大原」。古民家を完全改装して作られたギャラリーで、その建物や空間自体も素晴らしいんですけど、作家ものの器だけでなく、花器や現代アートの作品も置いてあって、そのセレクトのセンスも面白い。そんなに僕と年の変わらない方がオーナーをやられているので、常に注目していますね。

Q11.今後の目標は?

最初はこんなところまで人が来ないだろうと思っていたので、あくまで主業務はデザインで、たまに人が来たら対応しようかな、くらいのイメージでした。なので、はじめの頃は友達が来てくれて喜んでいたりしたんですけど、だんだんそんなスタンスじゃ駄目だなと思い始めて、今はお店中心の生活に切り替わりました。

うち以外にも器を扱うお店はたくさんあると思うんですけど、やっぱり今後は“ここにしかないもの”をもっと提供したり、セレクトのセンスを気に入ってもらいたい
。ただ器が置いてあるお店なんじゃなくて、選び方やコミュニケーションを通して
、このお店自体を1つの魅力的な器のようにしていけたらなっていう気持ちが強いです。

Q12.今後もデザイン業務は平行して行う?

そうですね。お店のWEBや陳列を考える上で、デザイナーとしての知見はすごく活きている実感があります。逆にお店を運営する上で気付いた“親切さ”みたいなものは、デザイン業務の方にもフィードバックされました。これからも、あくまでお店を主眼に置きつつ、互いに良い影響を与えながらやっていければと思います。

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プロフィール:
清野 陽平 / Yohei Kiyono
1986年、神奈川県横浜生まれ。 Style Select Shop まほろ の運営、ブランディング、商品セレクトを行う。 また”Maholova”という名義でフリーランスデザイナーとして、CDジャケット、ロゴデザイン、Webデザイン、書籍の装丁などのグラフィックを中心とした仕事を手掛けている。
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