From YOUth #09|喜楽湯 中橋悠祐 湊研雄

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銭湯はシンプルに“気持ち良い”

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Q10.それぞれ、株式会社東京銭湯に入ったきっかけは?

中橋 僕はちょくちょく行ってた三軒茶屋のバーで、今の東京銭湯・代表の日野と出会いました。そこのバーのマスターには、僕が銭湯好きで「何か銭湯関連のことをやろうと思っている」っていう話をしていたので、日野と引き合わせてくれたんです。

日野はデザイナーで、ホームページのデザインなどは全部自分で出来るから「ライターとして、一緒に『東京銭湯』をやらない?」って言ってもらえて。じゃあやりましょう、っていうのがきっかけですね。

銭湯を好きだったのは、僕、京都出身で自分の住んでた地域に銭湯がいっぱいあったんです。親父も銭湯が好きで、自転車に乗っけられてよく行ってました。大学生の頃には、ずっと京都の御幸町にある「玉の湯」って銭湯に行ってましたね。

当時は「音楽や映画の業界に行きたいけど、自分みたいなのがそんな業界に行けるわけない」って思い込んでて。それで就活もろくにせんと、玉の湯に入りながら「どうしようかな」って、自分の好きなものを挙げていく中で「風呂好きやから、風呂関連の仕事をやったらええやん!」と思って、東京に来ました。東京は銭湯が多かったですし。

……まぁ、上京した理由としては、その時、好きだった女の子が「東京に行く」って言ってたのも7割くらいあるんですけど(笑)。

 僕は静岡出身で、小さい頃はスーパー銭湯に連れて行ってもらったりしてました。でも、いわゆる“銭湯”に初めて入ったのは、大学に入って東京へ上京してきた時。世田谷に住んだんですけど、周りに銭湯が多かったので、いろんなところに行くのがどんどんおもしろくなってきて。大学サボって銭湯に通ってました。

大学を中退してからは、上野の銭湯で1年くらいアルバイトして、そこを辞める時もまたどこか違う銭湯で働こうと思ってました。そんな時に、知り合いの銭湯経営者の方が「埼玉で銭湯をやれる人、探しているらしいよ」って声をかけてくれて。それが「東京銭湯」だったんですよね。その頃、俺は「東京銭湯」について何も知らなくて、打ち合わせに行ってそれを知って。

まぁ、俺は銭湯がやれるんだったらなんでもいいなって(笑)。個人ででも銭湯やりたかったので、「銭湯をやれるんだったら、やるわ」って感じで入りました。

Q11.2人が考える銭湯の魅力は?

 シンプルに、本当に気持ちが良い。これが一番ですね。

あとは、実際に自分で経営を始めると違った見え方も出てくるんですけど、町の雰囲気だったり、ぬくもりみたいなのがありますよね。あんまりこういう事言うと、気持ち悪い感じになるんで言いたくないんですけど(苦笑)。

中橋悠祐さん
中橋悠祐さん

中橋 気持ち良いっていうのは一緒で、これは多分誰でもそうだと思います。

それ以外の部分だったら、銭湯にはいろんな人がいて、喋ってる声がしたり、水の流れる音がして、ほかにも建物の形や造詣だったり、そういう総合的な雰囲気がすごく好きなんですよね。銭湯っていう空間の中にいるのが、すごく落ち着く。僕はそういったところに魅力を感じましたね。

Q13.川口はどんな町だと思った?

中橋 最初に来た時は、工場が多いベッドタウンだな、って思いました。若い人もけっこう多いですね。小さいお子さんのいる家族連れも多いですし。結婚して都内から引っ越してくる人も多いと思います。家賃も都内に比べれば安いんで。

 キレイなお母さんが多いよね(笑)。

あと、川口駅前の花見とかすごくて、人がめっちゃいるんですよ。それで、駅前から帰ってくる時とかも、お客さんの小さい女の子が「銭湯のおにーさんだ!」って言ってきたり、自転車に乗ったおばあちゃんが「こんにちは」って挨拶してきてくれたりして、うちに着くまでに4人くらいに声かけてもらいました。地元に根付けたんだな、っていうのは感じますね。

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銭湯という文化をもっと知ってもらうために

Q14.喜楽湯の今後の目標は?

中橋 東京銭湯としては、店舗を拡大して東京にも進出したいです。最近の銭湯・サウナブームもそのうち終わってしまうと思うんで、今のうちに僕らが東京に行って、銭湯シーンを盛り上げないとなって。

 ブームも消えかかってるので、ガソリンをぶっかけにいかないと。

Q15.最近の銭湯・サウナブームについて、どう見ている?

中橋 ブームになったのも、湊のお兄ちゃんのおかげじゃないかなって思ってて。

 僕の兄貴は湊三次郎っていうんですけど、京都で「サウナの梅湯」(https://twitter.com/umeyu_rakuen)をやっていて、『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ)とか『U25』(NHK)とかに出てました。彼が銭湯業界に外部参入して、むちゃくちゃ頑張ってるのを若い人が見てたんじゃないですかね。喜楽湯でもお客さんから「京都でも若い人が銭湯をやってるんだよ」って言われて、「それ、僕のお兄ちゃんです」「ええー!?」ってパターンはよくあります(笑)。

俺が銭湯好きなのは、やっぱり兄貴の影響もあると思いますね。

中橋 この兄弟は仲良いんですよ。いつも「お兄ちゃん」って言ってる(笑)。

ただ、三次郎くんだったり僕ら「東京銭湯」がメディア露出をして、ブームに火を付けた部分も絶対にあるはず。これまではみんな、銭湯にちょっと興味は持っていたけど、なかなか表に出てくるものでもなかった。だから、そういうメディア露出ってすごく大事だと思うんです。

そうやって、銭湯という文化を少しでも多くの人の目につく場所に持っていって、そこからみんな、銭湯に興味を持ってもらえたら良いなって思います。

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INFORMATION
店名:喜楽湯
住所:〒332-0015 埼玉県川口市川口5-21-6
電話番号:048-258-7689
営業時間:平日 / 15:00 〜 23:00、土曜 / 日曜 朝風呂 8:00 〜 12:00
定休日:第4月曜
URL:http://tokyosento.com/kawaguchi_kirakuyu/

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