千葉県松戸市は、宿場町として古くから栄えた町。そんな当所にも、インバウンドの波がやってきている。ここで日々、商売をし生活している人たちは、そんな状況をどう考えているのか。
シリーズ2回目となる今回は、前回の座談会を踏まえて出来上がったミニツアーを近年注目を集める台湾東部・南部からお招きしたゲストお二人に体験してもらった。
ツアー体験をしていただいたのは、建築家で台湾元智大学アーツ&デザイン学科学部長を務める陳冠華(チン・カンカ)氏、キュレーターの頼依欣(ライ・イーシン)氏の2名。お二人ともアートやクリエイティブを活用した、実践的なまちづくりのプレイヤーとしても知られている専門家だ。
その後のシンポジウムでは、彼らが実際に行っているアートとクリエイティブを活用した事例をもとに、議論が行われた。親日国としても知られ、近年相互に観光客が増えている台湾のプレイヤーに松戸駅前エリアはどのように写ったのか。
Text / Edit:Shun TAKEDA
Photo:Yutaro YAMAGUCHI
通訳:池田リリィ茜藍
【本事業は千葉県小規模事業者支援提案型事業により実施しています】
台湾からのゲストに体験してもらったミニ「MAD宿ツアー」
松戸駅周辺に集積しつつあるクリエイター人材や地元店舗とともに、台湾人旅行客を想定したまち歩き体験ツアー「MAD宿ツアー」。3月の開催を前に、そのダイジェスト版ともいえるミニツアーを体験してもらった。
今回のツアーはダイジェスト版とはいえ、松戸駅前エリアの要所を巡ることができるもの。アーティストたちの地域拠点でもある原田米店やPARADISEの見学、呉服店・葛西屋でのお茶体験、職人による手作りの提灯などを扱う八嶋商店での提灯づくり、酒処ひよしでの試飲会を楽しんでもらった。写真とともに、当日の様子を振り返ってみよう。
次のページ熱気高まる会場で台湾×松戸インバウンドシンポジウムがスタート 1 2