Vol.2 に登場するのは、吉祥寺にある書店、「OLD/NEW SELECTBOOKSHOP 百年」で働く早水香織さん。古書店スタッフならではの靴選びから、独立を考えているという彼女の展望まで。世田谷区にある彼女のワンルームには、小さな台車の上に古本が山積みにされていた。
Text:Akira Kuroki
Photo:Shin Hamada
汚れても汚く見えない仕事靴
ー最近一番よく履いている靴は?
コンバースのオールスターとケッズ(KEDS)です。この白いケッズはまったく同じ型と色で4足目です。
色も真っ白じゃなくて、クリームっぽいんですよね。足に馴染むし、合わせやすいので、とても気に入っています。
ネットでも買えるのですが、セレクトショップでたまにセールしていることもあるので、そういう時に2足まとめて買ったりもします。
ーKEDSの何が好きなんですか?
インソールの色も好きですし、素足でも履けて、季節問わずオールシーズン履けるところも気に入っています。汚れても“いい感じ”に見えるのも助かります(笑)。
古本屋は、とにかく靴が汚れるので…。しゃがんで本を移動させたり、知らぬ間に汚れていて。なので、汚れても気にならない靴をよく選びます。
ー百年に勤めてどれくらいですか?
もうすぐ5年経ちます。去年は百年の新店舗「一日」のオープンにも携わりました。ショップカードや幟(のぼり)などのデザインも担当しました。
ーこの靴も結構履き込んでいますね。
これはもともと古着屋で購入したものです。ずっとMADE IN USAのコンバースが欲しくて。アウトソールの作りとか、シルエットとか、現行のものとは違うと聞いて。サイズと値段が見合うものがなかなか無かったのですが、一年前くらいに下北沢のFILMでちょうど良いサイズをやっと見つけて。ほぼ毎日履いていたので、靴底がスレてしまって。そろそろ寿命かな…と思っています。
ー古着屋で靴をよく買うんですか?
いや、あまり買わないですね。普段は新品で買うことが多いです。でもこの間、メルカリで靴を買いました。どうしてもメルカリでしか見つからず…。
ーどの靴ですか?
NIKEのエアリフトです。裸足で履ける足袋シューズで、毎年新作が出ているのですが、3年前くらいの網目が荒いモデルが欲しくて。
これも仕事の時に履いています。